「結婚式に香水ってつけていいの?」「強い香りはNG?」
そんなふうに迷った経験、ありませんか?
香水は、身だしなみの一部として欠かせない存在。
でも、結婚式という“特別な場”ではマナーやTPOに配慮することが大切です。
この記事では、
- 花嫁とゲスト、それぞれの香水マナー
- 香りの強さや種類の選び方
- 香水が使えない場面での代替アイテム
- 実際の体験談から学ぶ“失敗しない香水選び”
など、結婚式にふさわしい香りの選び方を徹底解説していきます。
私自身、何度も結婚式にゲストとして参加してきましたが、「香りのせいで悪目立ちしてしまった…」という失敗もありました。
でも逆に、「その香水、すごくいい匂い」と褒められた経験も。
香りは、記憶と深く結びつくもの。
人生の大切な1日を彩る“香り選び”を、あなたにもぜひ楽しんでほしい。そんな想いを込めてお届けします。
結婚式で香水をつけるのはアリ?基本の香りマナー
香水をつけること自体はNGではありません。
むしろ、清潔感や華やかさを引き立てるアイテムとして歓迎されることもあります。
ただし、式というフォーマルな空間では、香りのマナーが重要。
つけ方を間違えると、周囲の迷惑になってしまうこともあるのです。
香水OKの場面とNGの場面
【香水をつけてOKな場面】
- 披露宴や二次会など、ある程度のカジュアルさがあるシーン
- 屋外やガーデンウェディングなど、空間に余裕がある場合
- 花嫁がドレスアップの仕上げとして“ふんわり香らせる”場合
【香水がNGまたは控えたほうがいい場面】
- 教会式や神前式など、厳かな雰囲気が求められる場面
- 妊婦さんや香りに敏感な方が多く出席している場合
- 式場が密閉空間である場合(控室・狭いチャペルなど)
周囲への配慮が最優先。“自分のための香り”ではなく、“場にふさわしい香り”を選ぶ意識が大切です。
つけ方・タイミング・量のマナー
- つける場所は手首・うなじ・ひざの裏など、体温が高く脈打つところ
- 服の上から香水をつけるのは避ける(しみや変色の原因に)
- 出発の30分〜1時間前までに香水をつけておくと、香りがやわらぐ
- “ふんわり香る”を意識して、1〜2プッシュが限度
また、香水をつけすぎたと感じたら、アルコール入りのウェットティッシュで軽く拭き取ると緩和できます。
香りの印象が強く残る場面だからこそ、“ほんのり香る”上品さが好印象につながります。
花嫁が香水をつける場合のポイント
結婚式という特別な一日に、花嫁としての香りをまといたいという気持ちはとても自然なこと。
実際に、ウェディングの演出として香水を取り入れる方は年々増えています。
ただし、花嫁が香水をつける際には“主役としての配慮”が必要です。
会場やゲストとの距離感、衣装とのバランスなど、細かなポイントに注意して選びましょう。
ウェディングドレスとの相性で香りを選ぶ
香水は、衣装との相性もとても大切です。
特にウェディングドレスは白やアイボリーが多く、清楚・透明感・優美さを引き立てる香りが好まれます。
【おすすめの香り系統】
- フローラル系(ローズ、ピオニー、ジャスミンなど)
→ フェミニンで華やか。ブーケとの統一感も演出できます。 - パウダリー系(バイオレット、アイリスなど)
→ 柔らかく清潔感のある香り。上品で落ち着いた印象に。 - シトラス&ホワイトムスク系
→ 爽やかで透明感があり、清楚な印象を与えやすい。
香水のブランドだけでなく、“自分がどんな印象を与えたいか”を軸に香りを選ぶのがおすすめです。
式のテーマに合わせた香りの演出
式全体のテーマや季節に合わせて香りを選ぶのも、花嫁ならではの楽しみです。
- 春・ガーデンウェディング → ミモザやオレンジブロッサムなどの軽やかな香り
- 秋・クラシカルな式場 → バニラやサンダルウッドのような深みのある香り
- 和装の場合 → 和の香り(白檀、柚子など)や香木系で趣を添える
また、披露宴では“入場時に香りをふわっと香らせる”など、香りで記憶に残る演出も可能です。
ただし、香りが強すぎると料理の香りや他のゲストの印象を妨げることがあるため、香水の量には注意が必要です。
ゲストが香水をつけるときの注意点
ゲストとして結婚式に招かれた場合でも、香水は“その場の雰囲気に溶け込む”ような選び方と使い方が重要です。
あくまで主役は花嫁・花婿。自分の香りが目立ちすぎないように配慮しましょう。
披露宴・二次会などTPOを意識する
【披露宴での香り選び】
- 強い香りは避け、軽やかで控えめな香りを選ぶ
- 料理や花の香りを邪魔しないようにする
- 香水はつけすぎず、食事の場では控えめが基本
【二次会での香り選び】
- 披露宴よりもカジュアルなので、少し華やかさを加えるのはOK
- 香りのトーンを変えて夜らしい雰囲気に合わせるのも◎
香りが強すぎないフレグランスを選ぶ
ゲストにおすすめの香水は、以下のようなタイプです。
- オーデトワレやボディミストなど、香りの軽いアイテム
- シトラス系やハーバル系など、清潔感のある香り
- 香りが広がりすぎない、肌に近づかないと感じない程度の香り
【具体例】
- ロジェ・ガレ「フィグの香り」
- ジョーマローン「イングリッシュペアー&フリージア」
- SHIRO「ホワイトティー」
強く主張する香りよりも、「なんだかいい匂いがする」と思われる程度がベスト。
香りは引き算が基本。とくにフォーマルな場では、“香らせすぎない美学”を意識してみてください。
おすすめの香水|花嫁・ゲスト別
香水選びは、“誰が”“どんな場面で使うか”によって選び方が変わります。
ここでは、花嫁とゲストそれぞれにおすすめの香水をご紹介します。
花嫁におすすめのフローラル&パウダリー系
結婚式の主役として選びたいのは、華やかでありながら、優しさや透明感のある香り。
ドレスやブーケ、式場の雰囲気と調和するフレグランスがぴったりです。
【おすすめ香水】
- ディオール「ミス ディオール ブルーミングブーケ」
→ 華やかで清楚。ローズとピオニーがふんわり香る王道ウェディング香水。 - クロエ「クロエ オードパルファム」
→ 上品でエレガント。パウダリーなローズがドレスと好相性。 - ジバンシィ「ランテルディ オーデトワレ」
→ 柔らかいホワイトフローラルが印象的。重すぎず程よい個性。
香水は、肌からふわっと立ち上る距離感で香るものを選ぶと、品よくまとまります。
ゲストにおすすめのナチュラル&清潔感のある香り
ゲストが選ぶ香水は、控えめながら好印象を与える香りがベスト。
フォーマルな場で悪目立ちしない、“清潔感”と“爽やかさ”を重視しましょう。
【おすすめ香水】
- ジョー マローン「ワイルドブルーベル」
→ 透明感のあるブルーフローラル。さりげなく香るのが魅力。 - SHIRO「サボン」
→ 石けんのような清潔感のある香りで、どの年代からも好印象。 - ロクシタン「ヴァーベナ」
→ シトラスハーバル系。性別問わず使いやすく、爽やかで軽やか。
香りに迷ったら、“石けん系・シトラス系・フレッシュグリーン系”の中から選ぶと間違いありません。
香水が使えないときの代替アイテム
「香水をつけたいけれど、式場の雰囲気や他のゲストへの配慮で迷ってしまう」
そんなときは、控えめに香らせる別のアイテムを取り入れるのがおすすめです。
香り付きボディミストやヘアミスト
香水よりも軽く、広がりがやさしいのがボディミストやヘアミスト。
香りがほんのり持続するので、香水よりも気軽に取り入れられます。
- 香水よりも香りが淡く、周囲に与える印象がやさしい
- 髪やデコルテにシュッとひと吹きするだけで十分
- 1〜2時間で香りが薄れていくため、使いすぎの心配が少ない
ヘアミストは髪が動いたときに香りがふんわり広がるため、動きのあるシーンでも効果的です。
香りが優しい練り香水やサシェの活用
「ほとんど香らせたくないけど、自分の気分を上げたい」
そんなときには、練り香水やサシェといった固形タイプのフレグランスアイテムがおすすめです。
- 練り香水は手首や耳の後ろに少量つけると、肌の近くでほんのり香る
- 香り袋(サシェ)をバッグやポーチに忍ばせて、さりげなく香らせる
- 小物に香りを移して持ち運ぶことで、自分だけが楽しむ香りに
これらのアイテムは、香りが主張しすぎず、自分だけの“お守り的香り”として使えるのも魅力。
香水が苦手な方や、シーンに制約のあるときでも、香りをあきらめる必要はありません。
私の体験談|結婚式の香りで後悔しないために
私が結婚式にゲストとして出席したある日。
お気に入りの香水をいつものようにしっかりまとって出かけたのですが、会場に入った瞬間、ふと気づいたのです。
——あ、香りが強すぎるかも……。
披露宴会場はやや小さめで、テーブル同士の距離も近いセッティング。
着席するなり、隣の女性ゲストが少し顔をしかめるようなそぶりを見せたのが印象に残っています。
それ以来、私は“香水をつける場面”をしっかり選ぶようになりました。
同じ香水でも、量を半分にしたり、ボディミストに変えたりするだけで、まったく印象が変わるんです。
逆に、別の結婚式では、香水をヘアミストに切り替えて参加。
ふわっと香る程度でしたが、「〇〇さんって、すごくいい香りするね」と何人かに声をかけられ、とても嬉しかったのを覚えています。
香りは、思っている以上に記憶に残るもの。
だからこそ、“その場にふさわしい香りの距離感”を大切にすることが、気配り上手の第一歩なのだと、実感しています。
まとめ|結婚式には“記憶に残る香り”を選ぼう
結婚式という特別な空間では、香りもまた“おもてなしの一部”です。
花嫁としても、ゲストとしても、「清潔感」「上品さ」「配慮ある距離感」を意識した香水の選び方が、より心地よい空間をつくります。
- 花嫁は、自分らしさと式の雰囲気を反映した香りを
- ゲストは、場に溶け込むような優しい香りを
- 香水が使えないときは、ミストやサシェなどの工夫も◎
香水は目に見えない“第二のドレス”とも言える存在。
上手に選び、さりげなくまとうことで、その場にいる人の記憶に残る香りになるはずです。
あなたの特別な一日が、素敵な香りとともに彩られますように。